移住者と地元の人による初のイベント「つながる市」開催までのストーリーまとめ
「すさみの良いものと人に出会う」というキャッチコピーで作られたイベントがすさみ町駅前で行われます。
このイベント、実は私、移住者として大きく関わらせて頂いております。
このイベントにはたくさんのすさみ町の地元の方、移住者の方が力を合わせたイベントになっています。
イベントの詳細はこちらの商工会のサイトにお任せするとして、ここではこのイベントが立ち上がったストーリーをお話したいと思います。
Contents
イベント立ち上げストーリー
イベントの時期はなぜこの時期なのか?
このイベントはちょうど和歌山県の移住推進をしている団体が15名参加のツアーの日に合わせて実施ということで、要は移住希望者へ向けてのイベントという意味合いもあります。
そのイベントはこちらです。15名の方がすさみや串本町を現地体験されます。
https://www.wakayamagurashi.jp/howto/event-info/2885
実際私も昨年、この団体のツアーに参加させて頂きました。(実際には私が風邪をひき、妻と子のみの参加でしたが。)
ツアーの方は15地頃すさみに到着ということで、ツアー参加者の方々にもイベントにご参加頂き、移住者と地元の人がこんなことやってますよというのをぜひ見て頂ければと思っています。
できる体験としては、古民家修復大工体験や、地元の方に浴衣の着付けをしてもらったりの体験をご用意しております。
このイベントが立ち上がるまでの経緯
私は2018年の3月に移住してきたのですが、移住早々、地元のメンバー+地域再生のコンサルの方とワイワイがやがやの場に放り込まれ(笑)あれよこれよという間に「地域再生メンバー」に入っていました。
私は地元の方と交流したいと思っておりましたし、こういった活動が楽しいので遊び感覚で参加させて頂いております。
また、都会では聞いたことも見たこともない「地域再生」というワード、なかなかハードルが高そうで興味があります。
地元の方々からは「参加してくれてありがとう、やわざわざ巻き込んですみません」みたいに言ってくれますが、私は結構、巻き込まれ好きなので楽しませてもらっています。
地方の衰退と人口減少の問題
さて、元はといえばなぜ今回このようなイベントをしたりするのか?ということですが、
原因としては地方の衰退化です。
この問題はすさみ町だけではなくいろいろな地方で「高齢化」や「人口減少」が問題になっています。
これがどんどん進むとどうなるのか?を想像してみると
- すさみ町という名が合併でなくなるかも
- 20年後人があまりいなくてスーパーが一件もなく、寂れた感のある町に
- 荒れた農地が広がる風景
- 特急が止まらず、各駅停車も2,3時間に1本など
- ランチを食べるところがない
- 廃墟のような建物が多くなる
など、人が減るとこういう町の風景になってしまうでしょう。
それを私達の子供たちがふるさとに帰ってきた時に見せる風景、となると寂しい気がします。
そして私も娘を連れてきています。
きっと娘にとっては幼いころ過ごした大事な思い出の地になるに違いありません。
私は移住者ではあるのですが、娘にとってはもうふるさとになる場所なのです。だから他人事ではないと思っております。
そういった地元の方の思いもあり、それを食い止めるためや、人口増加を目指して数年も前からいろいろと頑張っておられたようです。
しかしながらこれといった解決策、打開策もなく結局イベントをするもそれで終わってしまうという状況が続いていたそうです。
そして2年ほど前から地域再生のコンサルの方などもお越し頂き、少しずつではありますが、意識が変わり、行動が変わり、そこにすさみに魅力を感じて移住してきた人たちが加わりこういったイベントをまずは開催するに至りました。
これは一部の変わった人たちの熱い想いがこもったイベントなんです。
で、これがはっきり言って成功するか、失敗するかもわからない手探り状態ではありますが、これが第一歩として始まったばかり、という状態です。
ただ、私的にはですが、このイベントで移住希望者の方々にすさみのことを知ってもらう手段としてはすごくよいイベントだと思いますが、もう一ついいなと思ったのは
「移住者と地元の人が一緒になってこういったイベントが出来ているということ」
なんだと思います。
私、移住者としては田舎に移住するっていうことは、ご近所付き合いが大変とか、いじめがあるとか、村の掟とか、そんなのがあるんじゃないだろうか?という心配がややありました。
が、すさみに来て感じたことは、「けっこうウェルカムだしオープンな人が多い」と感じました。
それこそがすさみのいいところでは?と感じたりしています。
だから今回のキャッチコピーは「すさみの良いものと人に出会う」となっているのだと思います。
モノはよくても人がよくなかったら住みたくないですもんね。
ということで現在古民家改装中
とりあえず、みんなでこんなことやってまっせ!ということを示すため、まずは古民家を探しました。
そしてなんとか見つけて賃貸契約を済ませ、みんなで改装開始です!
イベントの後も日替わりのお店をやってみたり、イベント会場として貸し出したりを計画中です。
賃料が安いのでそれほど焦らなくてよいのがいい点ですね。
まずは古民家の中にあったものをみんなで片付けます。
8月の暑い時期にみんなでえっさほいさと荷物を運び出し古いほこりをはたき、掃除をしました。
放っておいたら柱が落ちてくるくらいの状態・・・
その他、ほとんどがボロボロの状態です。
なんとかエアコンは使えたので涼しさは確保出来たのは幸いです。
今回、メンバーに大工さんがいるというので、この方を中心に改装が進んでいます。
今回は大工作業を間近で観ることが出来ましたが、もう見事としかいいようがありません。
どんどんと部屋が綺麗になっていきます。
パン屋さんものこぎりを握ってお手伝いですよ!
パン屋のご主人「おれの師匠がゆっとったんや、パン屋はなんでもできんなあかん!」と
私「たぶんパンの種類の話やろな~・・・」
私も壁紙貼りなど手伝わせて頂きました。最近の壁紙は糊が先についていて、簡単に出来るもんですね。
そんなこんなで、徐々に「使えそうな部屋」へと変わっていきます。
9月7日でこれです↑
果たして2018年9月15日(土) に間に合うのか!!!
打ち合わせ風景など
今回のイベント、打ち合わせを幾度か重ねております。
前回は、先日できた多世代交流施設イコラを借りてのイベントの打ち合わせを行いました。(写真)
ここはカラオケルームなんてあるんですよね。移住者+地元の人で笑いを交えたゆるめの会議の模様です。
しかし、今回イベントを行うにあたり、地域再生メンバーの職業というか役割がすごくうまく出来てきてよくぞこれだけの職業が綺麗に揃うな・・・といった感動を覚えています。
すさみ地域再生メンバーの職業や特技
商工会職員:イベントや諸々役所への申請や手配など
大工さん:古民家の再生で大活躍
ガス屋さん:イベントの時大活躍、古民家再生でもガスは必須
水道屋さん:水関連ならなんでも、イベントの時のカメラマンも担当してくれます。しかもすごい腕。
漁師さん:魚を海から大量に仕入れてきます。これぞすさみ!をいつも味あわせてくれます。
元喫茶店店員さん:この方の焼き菓子が美味しいんです。ぜひイベントで食べてみて下さい!
パン屋さん:なんでも出来るパン屋さんです。パン美味しいですよ。
宿屋さん:自然食が得意、美味しい自家製ドリンクがおすすめ
デザイナーさん:ポスター・チラシ制作など
WEB屋さん:私ですが、ホームページ作成やSNSの内情に詳しいです。広め、知らせる役目です。
とまあ、よくこれだけいろいろな人が揃うな~と感心しております。
とともに、とても頼もしく、おもしろいですね。
会社1つくらい作れそうな気がします。
こういう輪の中にいると自分の知らない感覚や世界を見せてくれますのでワクワクすることが多いです。
イベントの中身をちょっとご紹介
- すさみのパン屋さんとイノブタの初コラボ、イノブタホットドック
初の試みでどんな味か想像出来ませんが、イノブタソーセージって豚より少しあっさりしてて高級感のある味で美味しいんですよね~。だからホットドックにしたらきっと美味しいと思います。
- 漁師さんがつくる「魚屋台」
内容はまだわかりませんが、たぶん季節柄「イカ」を大量に焼いてくれそうな予感がしています。お楽しみに!
- すさみの風景ポストカード展示・販売
先程のプロ級の写真を撮られる方々によるすさみの風位系ポストカードです。心がはっとする写真を観ることが出来ます。
- 里山の美味しい水で作る炭酸ドリンク
自家製梅の炭酸割。これ私大好きで一回飲んだらまた飲みたくなるすっきりした味です。ぜひご賞味下さい。
- こだわりコーヒーとお菓子販売
元喫茶店の店員さんが作る小さなイベントだけど、素人の手作りではないお菓子です。
- すさみの炭焼き職人さんの備長炭売り
実はすさみの山奥で備長炭が作られていますので今回、それがお披露目されます。私も見るの初めてです。
- リアル謎解きゲーム
今、担当者がなぞなぞを必死で考えているらしいです。私もお手伝いをしております。
などなど、皆さんが楽しめるイベントをみんなでいろいろと考えました。
ぜひ売り手さんなどの会話なども楽しんで下さい。
周辺の飲食店もぜひご利用下さい。
駅前地区にあまり来られない方もいらっしゃるかもしれません。最近Festa di salvezza(フェスタディサルヴェッサ)というピザ屋さんも出来ておりますのでぜひご利用下さいね。